個人事業主のメリットともデメリットとも捉えられるもののひとつに確定申告があります。
確定申告とは、1年間の所得にかかる税金を計算し、国に納めるべき税額を報告する手続きのことです。
軽貨物ドライバーの仕事は個人事業主やフリーランスの人が多く、経費の計算をきちんとしていれば節税対策にすることができるのです。
この記事では、軽貨物ドライバーの経費について詳しくお伝えします。
軽貨物ドライバーの仕事
軽貨物ドライバーとは、軽トラックや軽バンなどの貨物車両を使って、荷主に指定された配達先に荷物を届ける仕事です。
軽貨物ドライバーの仕事は、ルート配送・スポット便・チャーター便の3つに分かれています。
ルート配送とは、定期的に決められた場所へ荷物を配送する案件形態のことです。
あらかじめ配送する順番や道順が決まっているため、軽貨物ドライバーになったばかりの方でも比較的簡単に配達することができます。
スポット便とは、荷主の希望に沿って、指定された時間・場所に配送をする案件形態のことです。
依頼としては「〇〇で受け取った荷物を△時までに××に届けてほしい」といった内容になります。
チャーター便とは、荷主が軽貨物ドライバーと軽貨物車両をチャーター(貸し切り)して配送の依頼をする案件形態のことをいいます。
壊れやすいものや配送に専門の知識がいるものなど、特殊な荷物を扱うケースがありますが、それゆえに単価が高くなっています。
軽貨物ドライバーは個人事業主が多い
軽貨物配送ドライバーは普通自動車免許証があれば他に資格がなくてもできる仕事のひとつで、フリーランスや個人事業主の仕事に向いています。
軽貨物配送ドライバーの収入は月給制や時給制ではありません。
1回の配送で〇〇円、1個の荷物につき〇〇円と設定されていたりと、業者や企業によって報酬が異なります。
ドライビングスキルに加え、徹底した時間管理の元で「1日にいくつ配達を完了するか」 が直接収入に関わる仕事です。
正社員のドライバーもいますが、業務委託契約を結んでいるドライバーが多いのです。
個人事業主は確定申告が必要
フリーランスや個人事業主が気をつけなければならないことのひとつに確定申告があります。
確定申告とは、1年間の所得にかかる税金を計算し、国に納めるべき税額を報告する手続きのことです。
確定申告をおこなうには日々の取引を記帳しておく必要があります。
確定申告ソフトを利用すれば、ただ日々の取引を入力するだけで、青色申告に必要な「複式簿記形式の帳簿」を作ることが可能です。
経費に使った領収書はしっかりと保管し、日々の記帳も忘れずにおこないましょう。
軽貨物ドライバーが経費にできるものとそのおおよその費用
軽貨物配送が1ヶ月どのくらい経費がかかるのか試算してみました。
結論から言いますと1ヶ月に約10万円くらいが経費になると考えられます。
内訳は以下の通りです。
ガソリン代 20,000円~60,000円
保険代 10,000円~15,000円
オイル交換代 4,000円~5,000円
携帯代 6,000円~10,000円
車のローン代 25,000円
駐車場代 10,000円
合計 75,000円~100,000円
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
ガソリン代
ガソリン代は案件によって変わるので、大きく変動すると考えられます。
住宅エリアの宅配ならそこまでガソリン代はかかりませんが、1日に数100キロも離れた場所に配送する場合、ガソリン代は大きくなります。
軽貨物ドライバーの仕事はガソリン代によって大きく左右されるお仕事なので、どのエリアでどのような配送をするのかを工夫しましょう。
保険代
個人事業主として軽貨物配送ドライバーの仕事をする場合、車のナンバーを黒色ナンバーにする必要があります。
黒色ナンバーの保険代は通常の任意保険の金額よりも大きく、保険代も大きな経費となります。
任意保険代に関しては等級や保険会社によって変わるので注意が必要です。
例えば東京海上日動の6等級(初めて加入する人は6等級から)の料金は年間145,150円(月々12,700円)になります。
オイル交換代
軽貨物自動車のオイル交換の目安は走行距離3,000km~5,000kmといわれています。
自動車におけるオイルの役割とは、エンジンの冷却効果、洗浄効果、防錆効果などエンジンを正常に動かすための潤滑油です。
オイル交換の費用は4,000円~5,000円かかってきます。
軽貨物配送ドライバーにとって、車は大切な商売道具です。
ここはケチらずにこまめに交換しましょう。
車のローン代
軽貨物運送事業では軽バンと言われる軽自動車が必須になり、経費としては一番大きな割合を占めます。
価格に関しては新車や中古車、車種、型式によっても変わってくるので一概に言えませんが、軽バンを中古で購入すると月々のローン代は最低でも25,000円は必要になります。
新車であれば35,000円程度と考えられます。
最初、軽貨物の仕事を体験したい人はいきなり軽バンを購入するのではなく、レンタルでスタートすることをおすすめします。
まとめ
今回は個人事業主として働く軽貨物ドライバーの節税対策について説明しました。
S.T WORKSでは自動車の整備工場としてあらやる車のメンテナンスや車検などをおこなっておりますが、軽貨物配送で使用する軽バン車両専門のレンタルサービスもおこなっております。
軽貨物ドライバーを始めてみたいが、まだいきなり車を購入することには抵抗がある、また購入するお金がないなどと悩んでいる人はお気軽にご相談ください!