軽貨物配送の仕事をする上で必ず必要なのが軽バン車両です。
仕事を始める前に車両にかかる税金や車検について詳しく知りたいと思う人も多いのではないでしょうか?
実際に、事業用軽貨物車や自家用軽貨物車で車検の金額が変わるので日常生活ではまず使わない知識です。
そこでこの記事では、軽バン車両について、その税金や車検についてお伝えします。
軽バン車両について
軽貨物ドライバーが使っている軽貨物車は軽バン(軽ボンネットバン)と呼ばれます。
軽バンとは、ワンボックスの一種で、ボンネットの非常に短い、もしくはボンネットの無い箱の形状をしたボディの軽貨物車のことです。
軽貨物車は貨物を運ぶことが目的の軽自動車で、軽貨物車として認められるための条件がいくつかあります。
・荷室の床面積が0.6㎡以上
・後部座席よりも荷室スペースの方が広い
・後部座席の最大定員の総重量よりも貨物の総重量の方が大きい
・後部または側面開口部の大きさが縦600mm以上、横800mm以上
・後部または側面開口部垂直面の投影面積が0.48㎡以上
軽貨物車は貨物を載せることを前提としているため、荷室スペースが広く積み降ろしがしやすいことが重視されます。
多くの貨物を載せて安全に走行できるよう、鋼板が少し厚めであるなど頑丈に作られていることも特徴です。
スズキのエブリィやダイハツのハイゼット、ホンダのアクティバンなどがよく使われています。
軽バンにかかる税金はいくら?
軽バンにかかる基本的な税金は自動車重量税です。
車両の新規登録時と車検時に、車検証の有効期間分を一括で支払います。
事業用軽貨物(黒ナンバー)と家庭用軽自動車(黄色ナンバー)とで違いがあり、軽貨物ドライバーが使う軽バンの自動車重量税は5,200円となっています。
新規登録から13年経過すると税額が上がり、18年経過するとさらに税額が上がりますので注意しましょう。
軽バンの車検内容とは
軽バン車両にかかわらず、自動車を購入してから1年後と2年後に点検があります。
12ヶ月点検や2年点検と呼ばれる点検です。
12ヶ月点検を受けるかどうかは個人に委ねられていますが、基本的に受けたほうが車の安全性やメーカー保証があるため、利用したほうがいい傾向にあるでしょう。
1年点検のメリットとしては、定期的なメンテナンスを受けることにより、車の状態を把握しやすくなります。
また、部品の消耗が把握できるようになり、交換が必要と判断された部品は早々に交換できて、修理費用を抑えられるようになります。
2年ごとの点検では、部品の破損等が見つかりやすくなり、2年点検時に相当な費用を負担する場合があります。
また、部品交換が多くなってしまうと車を返してもらうまでに多くの時間が必要となります。
1年点検を受けておけば、色々な問題点がわかるようになるため、安心して運転しやすくなる他、車の状態も改善されます。
1年点検では26項目に限って行っていますが、2年点検の場合は54項目とさらに細かく検査しています。
限られた項目だけを検査しているものの、基本的に運転する際に必要な部分を重点的にチェックしているため、1年点検でも安心できる状態を作り出せます。
また、2年点検の場合は車検を並行して行っている場合が多く、時間がかかるケースが多くなっています。
1年点検は短時間で終了する傾向が多くなっており、1時間もあれば完了しますので、短い時間で検査を受けて、問題がなければお金を支払って終わりという状況が多いのです。
軽バンの車検の相場
法定費用と呼ばれる自賠責保険料(24ヵ月)、重量税、印紙代を含めた金額が3万円。
さらに点検・整備費用の金額が3~5万円。
合計およそ8万円が相場です。
事業用軽貨物車、自家用軽貨物車で法定費用が変わってきます。
また、発生する費用が変わらない法定費用とは違って、点検・整備費用は軽貨物にどの程度のメンテナンスが必要なのかで発生する費用が大きく異なります。
事業用の車両ですから、一般の自家用に較べて走行距離も多いですし、重い荷物も積みますので、タイヤ・ブレーキ・オイル類など各種パーツの交換頻度は当然高くなるのです。
また点検・整備費用はユーザー車検のように最低限の検査をおこなう業者では安く済むことが多く、細部まで検査するディーラー車検では高くなることが多いです。
車検業者によっても費用が異なり手数料も違います。
安く抑えたい場合にはさまざまな車検業者で見積もりをとりましょう。
まとめ
今回は軽貨物ドライバーを始める人に向けて軽貨物配送に使用する軽バン車両について個人事業主として気になる税金や車検について詳しく解説しました。
S.T WORKSでは自動車の整備工場としてあらやる車のメンテナンスや車検などをおこなっておりますが、軽貨物配送で使用する軽バン車両専門のレンタルサービスもおこなっております。
軽貨物ドライバーを始めてみたいが、まだいきなり車を購入することには抵抗がある、また購入するお金がないなどと悩んでいる人はお気軽にご相談ください!